モバイルバッテリーを使っていて「あれ?なんか膨らんでる?」と気づいたことはありませんか?
実は、モバイルバッテリーの膨張はとても危険な状態なんです!
わたしも以前、古いモバイルバッテリーがパンパンに膨らんでいるのを発見して、このまま使い続けて大丈夫なのかすごく心配になりました。
そこで今回は、モバイルバッテリーが膨らむ原因や危険性、そして安全な対処法について詳しく調べてみました!
モバイルバッテリーが膨らむ原因とメカニズム
モバイルバッテリーが膨らんでしまう主な原因は、内部のリチウムイオン電池が劣化することで電解質が酸化し、ガスが発生するためです。
もう少し詳しく説明すると、リチウムイオン電池は使用を重ねるうちに内部の電解質という成分が少しずつ変化していきます。
この電解質が酸化すると、化学反応によってガスが生まれるんです。
💡膨張の具体的なメカニズム
発生したガスは外に逃げることができないため、バッテリーの内部に溜まっていきます。
まるで風船に空気を入れるように、内側から圧力がかかることで、バッテリーがどんどん膨らんでいくというわけです。
膨張を引き起こしやすい条件として、以下のようなものがあります。
・過充電(100%の状態で長時間充電し続ける)
・過放電(0%まで使い切って長期間放置)
・高温環境での使用や保管
・物理的な衝撃
・バッテリー自体の品質問題
ネット上では「膨らんだバッテリーは使えないのか」といった疑問の声も多く見られます。
しかし、膨張したバッテリーは内部でガスが発生している危険な状態なので、すぐに使用を中止する必要があります。
膨張したモバイルバッテリーの危険性
膨らんだモバイルバッテリーを放置したり、そのまま使い続けたりするのはとても危険です。
内部で発生したガスは可燃性で、強い衝撃や圧力が加わると発火や破裂のリスクが高まるからです。
💡具体的な危険性
膨張したバッテリーに衝撃が加わると、内部でショートが起きて急激に発熱することがあります。
この熱によって可燃性ガスに引火し、火災につながる可能性があるんです。
実際に、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、リチウムイオン電池関連のトラブル件数は年々増加しており、2023年には397件と過去最多になっています。
また、膨張によってバッテリーと本体の間に隙間ができると、以下のような問題も起こります。
・水分が侵入しやすくなり、ショートの原因となる
・他の部品にも圧力がかかり、故障の範囲が広がる
・異音や異臭が発生することがある
一方で「少しの膨張なら大丈夫じゃないか」という意見もあるようですが、それでも専門家は「わずかでも膨張が確認された時点で使用を中止すべき」と警鐘を鳴らしています。
膨張は目に見えない内部の劣化が相当進んでいる証拠だからです。
膨張したモバイルバッテリーの安全な処分方法
膨張したモバイルバッテリーを見つけたら、適切な方法で速やかに処分する必要があります。
ただし、膨張したモバイルバッテリーは通常の回収ボックスでは受け付けてもらえない場合が多いので注意が必要です。
🔧膨張したバッテリーの処分手順
1. 使用を即座に中止し、電源から取り外す
2. 金属製の容器にふたをして密封保管する
3. 火気や水気から遠ざけた涼しい場所に置く
4. 適切な回収先を確認する
処分先としては、以下のような選択肢があります。
✅自治体への確認
2025年4月15日に環境省から各自治体へ、小型充電式電池の回収を行うように通知が出されました。
そのため、お住まいの地域で膨張したモバイルバッテリーの回収が可能かどうか、まずは自治体のホームページを確認してみてください。
✅JBRC協力店での処分
JBRCの公式サイトから、回収対象外品の処分に協力している店舗を検索できます。
ただし、膨張品については事前に電話で確認することをおすすめします。
✅販売元への問い合わせ
AnkerやELECOMなどの大手メーカーでは、膨張したバッテリーの回収に対応してくれる場合があります。
購入した店舗やメーカーに直接相談してみるのも一つの方法です。
モバイルバッテリーの膨張を防ぐ使い方
モバイルバッテリーの膨張は、日頃の使い方を見直すことで予防できます。
理想的なバッテリー残量は30〜80%を維持することが、長持ちさせるコツです。
💡膨張を防ぐための基本ルール
過充電を避けるため、100%になったら充電を止めるようにしましょう。
特に夜間の充電は、満充電後も電源に接続し続けることになりがちなので注意が必要です。
また、0%まで使い切って長期間放置するのもバッテリーに負担をかけます。
温度管理も重要なポイントです。
・45℃を超える高温環境での使用・保管を避ける
・5℃以下の低温環境も好ましくない
・直射日光の当たる車内などに放置しない
・充電中にスマホケースを外して熱を逃がす
🔧安全な充電の習慣
1. 充電しながらの使用を控える
2. 純正品や信頼できるメーカーの充電器を使用
3. 定期的にバッテリーの状態をチェック
4. 異常を感じたらすぐに使用を中止
モバイルバッテリーを購入する際は、PSEマークがついた製品を選ぶことも大切です。
これは電気用品安全法の基準を満たした証拠で、安全性が保証されています。
ネット上では「安いバッテリーでも問題なく使えている」という声もありますが、品質の低い製品は安全装置が不十分な場合があるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。
膨張を発見したときの応急処置と安全管理
モバイルバッテリーの膨張を発見したときは、慌てずに適切な対応を取ることが大切です。
膨張したバッテリーは内部でガスが発生している危険な状態なので、絶対に圧力をかけたり衝撃を与えたりしてはいけません。
まず、使用を即座に中止し、充電中であれば電源から取り外してください。
その後、火気や水気から遠ざけた涼しい場所に移動させます。
一時的な保管には、金属製の容器にふたをして密封するのが推奨されています。
これにより、万が一発火した場合でも周囲への延焼被害を低減できるからです。
💡やってはいけないNG行為
膨らんだバッテリーに対して、以下のような行為は絶対に避けてください。
・テープなどで押さえつけて元の形に戻そうとする
・接着剤で隙間を埋めようとする
・素手で触る(液漏れの可能性があるため)
・一般ゴミとして捨てる
また、異音や異臭が発生している場合は、より緊急性の高い状態と考えられます。
このような症状が見られたら、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。
定期的にモバイルバッテリーの状態をチェックする習慣をつけることで、膨張の兆候を早期に発見できます。
わたしも今回調べてみて、モバイルバッテリーの膨張がこれほど危険なものだとは知りませんでした。
でも、正しい知識を持って適切に対処すれば、安全にモバイルバッテリーを使い続けることができます!
もしお手持ちのモバイルバッテリーに少しでも膨張が見られる場合は、迷わず使用を中止して、適切な方法で処分してくださいね。