最近、iPhoneを使っていて「なんだか本体が熱くなってきた」と感じることはありませんか?
実は、その原因の一つがiPhoneケースかもしれません。
大切なiPhoneを守るためのケースが、逆に熱をこもらせてしまう可能性があるんです。
でも安心してください。
この記事では、ケースと高温の関係について詳しく調べてみました!
iPhoneケースで本当に高温になるの?
iPhoneケースを付けていると確実に高温になりやすくなります。
これは避けられない事実なんです。
iPhoneは本来、本体に何も付けない状態で放熱するように設計されています。
ところが、ケースを装着することで、iPhone本来の放熱性能が少なからず低下してしまうのが現実です。
実際の温度測定結果を見てみると、かなり驚きの数字が出ています。
本体のみの状態と比較して、ケースを付けた場合の表面温度上昇は以下のようになっています。
・レザーのブック型ケース:プラス3℃程度
・ハードケース:プラス1℃程度
・ソフトケース:プラス1℃程度
・バンパー型ケース:プラス1℃程度
たった3℃と思うかもしれませんが、これは人間でいえば平熱が3℃高いのと同じイメージです。
機械にとってはかなり大きな影響といえるでしょう。
どのケースが一番熱くなりやすいの?
ケースの種類によって、熱のこもり方には大きな違いがあります。
特に注意が必要なのは、ファッション性が高く人気のレザーブック型ケースです。
ブック型ケースが最も高温になりやすい理由は、ハードケースにプラスしてレザーなどの素材があり、その分だけ厚みがアップしてしまうためと考えられています。
手帳型ケースは、スマホを完全に覆う構造のため、熱がこもりやすい傾向があるんです。
意外な結果として、側面のみをカバーするバンパー型のケースでも、ハードケースやソフトケースと同じ程度の温度上昇が見られます。
これは、側面に排熱口が付いているモデルが多く、そこを塞いでしまうためだと推測されています。
素材別で見ると、シリコンやTPUのもの、ブック型のケースは熱の逃げ場がなくなるため、放熱しにくくなってしまいます。
革や布といった通気性の低い素材で作られたケースも、放熱性が悪いので要注意です。
高温になるとどんな問題が起きるの?
iPhoneが高温になると、さまざまな深刻な問題が発生する可能性があります。
まず最も身近な影響として、動作不良が挙げられます。
熱がこもるとiPhoneの心臓部ともいえるCPUが正常に動作しなくなり、ひどい場合は完全に動作が停止してしまいます。
画面がフリーズしてしまい、再起動を余儀なくされることもあるんです。
また、iPhoneでは上限の温度を超えてしまうと「高温注意 iPhoneの本体温度が下がるまでお待ちください」という警告画面が表示されます。
この状態になると、以下のような制限がかかってしまいます。
・充電やワイアレス充電が遅くなるか停止する
・画面が暗くなるか完全に消える
・通信が省エネ状態になり信号が弱まる
・カメラのフラッシュが使えなくなる
・ゲームなどのアプリのパフォーマンスが落ちる
さらに深刻な問題として、バッテリーの劣化があります。
iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーは熱に弱いという性質があり、熱がこもることでバッテリーの寿命が徐々に縮まっていきます。
一度劣化したバッテリーを元の状態に回復させることは困難で、最悪の場合は新しいバッテリーに交換する必要があります。
熱くなりにくいケースはあるの?
幸い、放熱性に優れたケースも数多く販売されています。
熱による悪影響を防ぐためには、放熱性の高いケースを選ぶのがベストな解決策です。
最もおすすめなのは、メッシュタイプのケースです。
網目状になっていて放熱性があり、価格的にもお手頃で軽量化できるというメリットもあります。
通気性が良いので、熱がこもりにくい構造になっています。
素材面では、放熱性の高い材料を使用したケースが効果的です。
代表的なものとして、グラフェンやアルミニウム合金があります。
グラフェンは軽くて薄く、さらに強靱な素材として知られていますが、放熱という意味でも効果覿面です。
最新の技術によって製造されていますが、価格的にもさほど高価ではない点も魅力的といえるでしょう。
アルミニウム合金は熱伝導率がとても高いことで知られており、ケースとして取り付けてもすばやく熱を外部に排出することが可能です。
薄くても頑丈で、軽さも実感できる優れた素材です。
バンパー型ケースも放熱性重視の方にはおすすめです。
背面が露出しているため、熱がこもりにくく、放熱効果が高いのが特徴です。
スマホの保護性能は手帳型ケースに劣りますが、放熱性を重視するなら良い選択肢といえます。
ケース選びで快適なiPhoneライフを実現しよう
調べてみた結果、iPhoneケースは確実に高温の原因になることが分かりました。
でも、適切なケースを選べば、保護機能と放熱性の両方を満たすことができるんです。
特に夏場や長時間の使用が多い方は、メッシュタイプやアルミニウム合金素材のケースを検討してみてください。
大切なiPhoneを守りながら、快適に使い続けられると思います!