ChromeとSafariのシークレットモード、どっちも同じだと思い込んでいました。
でも調べてみると、実はトラッキング防止の強さや拡張機能の扱いに明確な違いがあったんです。
どちらも履歴を残さないという基本は同じですが、プライバシー保護のレベルには大きな差があることが分かりました!
1. 呼び方から違うの?
2つのブラウザでは、機能の呼び方が異なります。
Chromeでは「シークレットモード」と呼ばれていますが、Safariでは「プライベートモード」や「プライベートブラウズ」という名称です。
機能の目的は同じでも、Apple独自の呼び方があるんですね。
どちらも閲覧履歴を残さず、Cookieやサイトデータもセッション終了時に削除されます。
ブラウザを閉じた瞬間に、訪問したサイトや検索ワードがすべて消えるという点では共通です。
ただし、ダウンロードしたファイルは通常通り残ります。
2. トラッキング防止の強さは違うの?
ここが一番大きな違いでした。
Safariのプライベートモードには、インテリジェントトラッキング防止(ITP)という機能が標準で搭載されています。
これは広告会社などのサードパーティCookieを自動的にブロックする仕組みで、2017年の初版リリース以降、継続的にアップデートされています。
一方、Chromeのシークレットモードでは、2025年第3四半期に提供開始予定のIP保護機能がありますが、基本的にトラッキング防止は限定的なんです。
Safariは初期状態で広告トラッカーを強力にブロックしますが、Chromeは拡張機能を追加しないと同等レベルの保護は得られません
プライバシー重視ならSafariの方が優れていると言えます。
3. 拡張機能は使えるの?
拡張機能の扱いも大きく異なっていました。
Chromeのシークレットモードでは、設定で許可すれば拡張機能を使うことが可能です。
初期設定では無効になっているので、手動で有効化する必要があります。
1. 拡張機能の設定画面を開く
2. 使いたい拡張機能の詳細をクリック
3. シークレットモードでの実行を許可する
こんな感じで有効化できます。
対してSafariのプライベートモードでは、拡張機能は原則オフです。
プライバシー保護を優先した設計のため、通常モードと同じように拡張機能を使うことはできません。
4. iCloud連携の違いはあるの?
同期機能の扱いも違います。
Safariのプライベートモードでは、iCloud連携でも履歴は残りません。
さらに、iCloudプライベートリレーという機能を有効にすると、IPアドレスや所在地の特定を防ぐ匿名化通信が実現します。
Chromeのシークレットモードでは、Googleアカウントにログインしている状態でも基本的に同期は行われません。
ただし、アカウント自体はログイン状態を保持できるので、Gmailなどのサービスは利用できます。
- Safariはより徹底したプライバシー保護
- iCloudプライベートリレーはiCloud+限定
- ChromeはGoogleサービスとの連携が可能
それぞれの設計思想が反映されていますね。
5. 完全に匿名で使えるの?
どちらも完全な匿名性は提供していません。
シークレットモードは閲覧履歴やCookieなどのローカルデータを削除しますが、ISPや訪問するウェブサイトによる追跡は依然として可能です。
IPアドレスは通常モードと同じように相手側に伝わります。
ただし、Safariのプライバシー保護機能やChromeのIP保護機能により、一部のトラッキングは制限されます。
完全な匿名性を求める場合は、VPNなど別のツールが必要になります。
まとめ
ChromeとSafariのシークレットモードは、履歴を残さないという基本機能は同じでした。
でも、トラッキング防止の強さや拡張機能の扱いでは明確な違いがあることが分かりました。
Safariはプライバシー保護を重視した設計で、Chromeは利便性とのバランスを取った設計になっています。
調べてみて、それぞれの特徴がよく理解できました!