最初がプラスで始まる電話番号は詐欺?出てはいけない?

スマホに「+81」や「+1」などプラス記号から始まる番号からの着信があると、不安になりませんか?

近年、このような国際電話形式の番号を使った詐欺が増加しています。でも、すべてが詐欺というわけではありません。

プラスで始まる電話番号の正体と、安全に対応する方法について詳しく調べてみました!

プラスで始まる電話番号の意味

電話番号の先頭にある「+」は国際電話識別番号と呼ばれ、その後に続く数字は国番号(国コード)を表しています。

たとえば「+81」は日本の国番号です。
「+1」はアメリカやカナダ、「+44」はイギリス、「+61」はオーストラリアというように、各国に固有の番号が割り当てられています。

国際電話をかける際は、通常の電話番号の最初の「0」を省略し、代わりに「+」と国番号を付ける仕組みになっています。
たとえば、日本の携帯電話「090-xxxx-xxxx」に海外から電話をかける場合は「+81 90-xxxx-xxxx」となるんです。

プラスで始まる電話番号が表示される代表的なケースとしては、以下のような状況があります。

・海外にいる知人から電話がかかってきた場合
・日本の電話番号を持つ人が海外から電話をかけてきた場合
・スマホの「国際ダイヤルアシスト」機能がオンになっている場合
・TwitterやYouTubeなどのサービスが認証コードをSMSで送ってくる場合

ぜんぶがサギというわけではないのです。それがややこしいところ、、、。

プラスから始まる電話番号からの着信

残念ながら、プラスから始まる電話番号を悪用した詐欺も増えています。
特に「未納料金がある」などと言って個人情報を聞き出そうとしたり、支払いを要求したりする詐欺の相談が多く寄せられています。

消費生活センターに寄せられた相談事例では、「+81」で始まる電話に出た20代男性が「インターネット回線の料金が2か月間未納になっています」と言われ、慌てて個人情報を答えてしまったというケースがありました。

また「国際ワン切り詐欺」と呼ばれる手口も横行しています。
これは海外からの着信をすぐに切り、折り返し電話をかけさせることで高額な国際電話料金を発生させる詐欺です。

さらに注意すべきなのは、実際には存在しない「+83」「+422」といった偽の国番号を表示させるケースもあること。
このような番号偽装は特殊なソフトウェアを使って行われています。

プラスから始まる不審な電話への対応方法

プラスから始まる不審な電話番号からの着信があった場合、以下の対応がおすすめです。

見覚えのない電話番号からの着信には出ない、

折り返し電話もかけないことが基本です。
もし心当たりがある場合でも、一度確認してから対応しましょう。

本当に大事な用件なら、留守番電話にメッセージを残すはずです。なので、留守電機能はオンにしておいた方が、安心して「出ない」選択肢が取れると思います。

プラス記号を「0」に置き換えてみる方法も有効です。
たとえば「+8190xxxx」なら「090xxxx」と変換して、知り合いの番号かどうか確認できます。

インターネットで電話番号を検索するのも良い方法です。
同様の被害報告や注意喚起の情報が見つかることがあります。

もし誤って電話に出てしまった場合は、すぐに通話を終了しましょう。
個人情報や金銭の要求には絶対に応じないでください。

プラス記号で始まる電話番号からの被害を防ぐために

プラスから始まる番号からの着信をシャットアウトする方法として、スマホの設定を活用しましょう。

・着信拒否設定:多くのスマホでは特定の番号や条件での着信拒否が可能です
・迷惑電話対策アプリ:各通信キャリアや専用アプリで怪しい番号からの着信をブロック
・国際電話の発信制限:誤って高額な通話料金が発生するのを防げます

プラスで始まってもマトモな電話もある

プラスで始まる電話番号だからといって、すべてが詐欺というわけではありません。
海外にいる家族や友人、仕事関係の連絡かもしれないからです。

大切なのは、不審な点を見極める目を持つことです。
予定していない国際電話には出ない、個人情報や金銭の要求には応じない、という基本的な対策を心がければ、多くの被害は防げます。

また、自分だけでなく、高齢の家族や周囲の人にも注意を呼びかけることも重要です。
詐欺の手口は日々巧妙化していますが、正しい知識を身につけておけば安心して電話を使うことができます。

身に覚えのないプラスから始まる電話番号からの着信は、まず疑いの目を持って対応しましょう。
安全に電話を使うためのポイントを押さえて、詐欺被害から身を守りましょう!