ワイヤレス充電は便利ですが、
「思ったより充電が遅い」
「なかなか100%にならない」
と感じたことはありませんか?
特にiPhoneのQi充電では、想像していたほど充電が進まないことがよくあります。
実はQi充電の速度に影響する要素はいくつもあり、知っておくと充電の効率がグッと上がります。
今回は、iPhoneのワイヤレス充電が遅い理由と、その対策について詳しくみていきます!
ワイヤレス充電が遅くなるのはなぜ?
ワイヤレス充電は有線充電と比べて、充電速度が遅くなる傾向があります。
有線充電なら電力がダイレクトにiPhoneに送られますが、ワイヤレス充電では電磁波を介すためです。
iPhoneの場合、多くのモデルは最大7.5Wのワイヤレス充電しか受け付けません
そのため、10Wや15Wの高出力充電器を使っても、7.5Wを超える電力は活かされないことがあります。
iPhone 12以降のMagSafe対応モデルなら最大15Wの充電が可能ですが、それでも有線充電には及びません。
充電速度の比較
実際に充電速度はどれくらい違うのでしょうか?
ある検証によると、iPhone 12でバッテリー残量70%から充電した場合の結果は、以下のようになりました。
・ケーブル充電:60分で98%まで充電(70%→100%は74分)
・MagSafe充電:60分で94%まで充電(70%→100%は107分)
・MagSafe(ケース有り):60分で88%まで充電(70%→100%は131分)
・一般的なQi充電器:60分で86%まで充電(70%→100%は164分)
有線充電に比べると、一般的なQi充電は2倍以上の時間がかかることもあります。
特に急いでいるときは、この違いはかなり大きく感じると思います。
また、充電中にスマホを使うと発熱が増し、バッテリーの保護機能が働いて80%以上の充電が制限されることもあります。
これがさらに充電完了までの時間を長引かせる原因になります。
Qi充電を効率的にするために
ワイヤレス充電の速度を改善するには、以下のポイントを意識すると効果的です!
高出力に対応した充電器を使う
お使いのiPhoneが対応している最大ワット数の充電器を選びましょう。
iPhone 12以降なら15WのMagSafe充電器、それ以前のモデルなら7.5W以上のQi対応充電器がおすすめです。
ただし必要以上に高い出力の充電器を買っても効果はないので、iPhone対応のワット数を確認しましょう。
正確な位置合わせを心がける
充電効率が最大になるよう、iPhoneを充電器の中央に配置します。
特にMagSafe非対応のモデルでは、Appleロゴの位置(背面中央)に充電コイルがあるので、そこが充電器の中心に来るようにしてください。
位置がズレると充電効率が落ち、充電が遅くなります。
ケースは薄いものを選び、金属製は避ける
厚いケースや金属製のケース、背面リングなどは電磁誘導を妨げます。
充電効率を上げるなら、ケースを外すか、薄いプラスチック製や充電対応と明記されたケースを使いましょう。
充電中はiPhoneの使用を控える
充電しながらの動画視聴やゲームは充電速度を著しく低下させます。
また、スマホが発熱すると保護機能が働き、急速充電が制限されることがあります。
すばやく充電したい場合は、機内モードにするか電源を切ることも一つの手です。
ソフトウェアの状態を確認する
iOSが最新でない場合や、動作が重くなっている場合もワイヤレス充電に影響します。
定期的に再起動やOSアップデートを行い、正常な状態を保ちましょう!
ワイヤレス充電とケーブル充電のベストな使い分け方
ワイヤレス充電は便利ですが、状況に応じて有線充電と使い分けるのがおすすめです!
急いでいるときは有線充電を選ぶ
1分でも早く充電したいなら、ケーブル充電が圧倒的に有利です。
特に最新のUSB-C充電に対応したモデルなら、高速充電が可能になっています。
日常的な充電はワイヤレスの便利さを活用
就寝中や仕事中など、急ぐ必要がないときは、ケーブルの抜き差しが不要なワイヤレス充電の便利さを活用しましょう。
コネクタ部分の摩耗を防ぐメリットもあります。
使用パターンに合わせた充電器選び
デスクで使うならスタンド型、ベッドサイドなら平置き型など、使う場所に合わせて充電器を選ぶと便利です。
車内ではホルダー型が実用的でしょう。
Qi充電は、有線に比べると遅いのが普通!
iPhoneのワイヤレス充電が遅いのは、主に充電の仕組みの違いによるものです。
Qi充電ではエネルギー変換のロスが避けられないため、有線充電と比べると充電速度は劣ります。
しかし、正しい充電器の選択と使い方の工夫で、かなり改善することができます。
急ぎのときは有線を、日常使いではワイヤレスの手軽さを、という使い分けが最適でしょう。
それぞれのメリットを理解して、状況に応じた充電方法を選ぶことで、iPhoneをもっと快適に使いこなせるようになります。
最近ではQi2という新しい規格も登場し、充電効率は徐々に向上しています。
充電環境を見直して、ストレスなくiPhoneを使いましょう。