Yahoo!から届いたメールの文面を見て、本物かどうか判断するのって難しいですよね。
特に「平素より yahoo.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。」という丁寧な挨拶文で始まるメールは、一見すると公式っぽく見えます。
でも実は、この文面はフィッシングメールでも使われていることが確認されているんです。
Yahoo!からの正規メールと迷惑メールの見分け方について、詳しく調べてみました!
1. 「平素より yahoo.co.jp をご利用いただき」は迷惑メールで使われている?
フィッシング対策協議会の報告によると、この文面はフィッシングメールでも実際に使われています。
2022年2月の報告では、「平素はyahoo.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます」という文章から始まる不正メールが確認されました。
件名は「Yahoo! JAPAN IDを制限いたしました」というものでした。
アカウント制限を装い、偽サイトへ誘導する内容です。
つまり、丁寧な挨拶文があるからといって本物とは限らないということですね。
メールの文面だけで判断するのは危険なので、他の要素もしっかりチェックする必要があります。
文章が丁寧だと安心してしまいがちですが、詐欺メールも巧妙に作られているので要注意といえます。
2. Yahoo!公式メールの送信元ドメインは何?
Yahoo!からの正規メールは、送信元アドレスが決まっています。
公式メールで使われているドメインは主に2つあり、これらから送られていれば正規メールである可能性が高まります。
ただし、送信元自体を偽装する技術もあるため、ドメインだけで100%安全とは判断できません。
公式ドメインは以下の通りです。
・@mail.yahoo.co.jp
・@lycorp.co.jp(LINEヤフー株式会社の公式ドメイン)
メールアドレス全体をしっかり確認する習慣をつけると、詐欺に引っかかりにくくなります。
詐欺メールでは「@yahoo-security.net」「@yahoo-support.com」など、本物に似せた偽ドメインが使われることがあります。よく見ると違うので、細かくチェックすることが大切です。
3. 認証情報で本物かどうか確認できる?
Yahoo!メールには認証機能が搭載されています。
なりすましメールを見分けるためのもので、DKIM、SPF、DMARCという送信ドメイン認証技術を使って、メールの安全性を判断しているんです。
スマホのYahoo!メールアプリでは、メール本文のFromの右側にあるアイコンをタップすると認証情報を確認できます。
「認証」の項目にある「このメールの認証情報」から、認証結果をチェックすることが可能です。
認証結果を確認する手順は以下の通りです。
1. 認証情報ページを開く
2. 「PASS」と表示されているか確認
3. DKIMのドメインとFromアドレスが一致しているか確認
4. まぎらわしいドメインではないかチェック
この手順で基本的な確認ができます。
認証がすべてPASSでも油断は禁物です。Fromの表示名だけを偽装して、本物の企業名を名乗る手口もあります。認証情報とFromアドレスに矛盾がないか、しっかり見ることが重要といえます。
4. 怪しいメールが届いたらどうすればいい?
不審なメールを受け取った場合、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、メール本文に記載されたURLをクリックしてしまうことです。
怪しいと感じたら、まずは冷静になることが大切ですね。
おすすめの対応方法は以下の通りです。
・メール内のリンクは開かずに削除する
・Yahoo!の公式アプリやブックマークから直接アクセスする
・不安な場合は検索エンジンで公式サイトを探してログインする
慌てて対応せず、冷静に判断することが一番大切です。
Yahoo!メールでは、迷惑メールを報告する機能も用意されています。
メール本文画面の上部にある「迷惑メール報告」ボタンを押すことで、システムに情報を提供できるんです。
こうした報告が集まることで、迷惑メールの判定精度が向上していきます。
- 本文のリンクは絶対にクリックしない
- 公式アプリやブックマークからアクセス
- 迷惑メール報告機能を活用する
5. メールの文章だけで判断するのは危険?
詐欺メールは年々巧妙になっていて、文章だけで見分けるのは難しくなっています。
「緊急」「至急対応が必要」といった言葉で不安を煽るのが典型的な手口なんです。
本物のYahoo!からの重要な通知であれば、公式アプリや公式サイトにログインしても同じ内容が確認できるはず。
メールだけで慌てて対応せず、別の方法でも確認する習慣をつけると安心です。
丁寧な日本語で書かれていても、送信元ドメインや認証情報に問題があるケースもあります。
見た目だけで信用せず、複数の要素を総合的に判断することが重要なんですね。
まとめ
「平素より yahoo.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。」という文面は、フィッシングメールでも使われていることが確認されています。
丁寧な挨拶文があっても、それだけで本物と判断するのは危険だと感じました。
送信元ドメインが「@mail.yahoo.co.jp」や「@lycorp.co.jp」かどうかをチェックし、認証情報も確認しましょう。
怪しいと感じたら、メール内のリンクは開かず、公式アプリやブックマークから直接アクセスするのが安全です。
複数の要素をしっかり確認して、詐欺メールから自分を守っていきたいですね!