最近、「+1」や「+86」など、+から始まる見知らぬ番号からの着信が増えていませんか？
わたしも実際に何度も経験があるのですが、知らない国際電話番号からかかってくると「重要な連絡かも？」と思って出たくなりますよね！
でも実は、これらの多くは詐欺電話の可能性が高いんです。
警察庁の調査によると、2024年6月中の特殊詐欺に使用された電話番号の約62％が国際電話番号だったという驚きのデータもあります。
そこで今回は、+から始まる国際電話は本当に全部詐欺なのか、そしてこれらの迷惑電話をまとめて拒否する方法について調べてみました！
+から始まる国際電話は全部詐欺なの？
結論から言うと、+から始まる電話番号がすべて詐欺というわけではありません。
+から始まる番号は国際電話の正式な表示方法で、+81は日本、+1はアメリカ・カナダ、+44はイギリスなど、それぞれの国に割り当てられた番号なんです。
ただし、近年この国際電話番号を悪用した詐欺が急激に増加しているのも事実です。
💡詐欺に悪用される理由
国際電話が詐欺に悪用される背景には、大きく2つの理由があります。
1つ目は、国際電話番号に対して本人確認の義務化や取り締まりの強化が難しいこと。
日本国内では電話番号を契約する際に本人確認が義務化されていますが、海外事業者との連携が困難なため、詐欺に利用された国際電話は利用停止措置の対象外になってしまうのです。
2つ目は、本人確認なしで海外の電話番号を利用できるアプリが登場したこと。
発信源が追跡されにくいようにこうしたアプリを悪用し、実際は日本国内から悪質電話を発信している犯罪者もいるとみられています。
ネット上では「海外に知り合いがいないのに+1からかかってきて怖かった」といった声も多く見られます。
一方で「仕事で海外とやり取りがあるから、全部無視するわけにもいかない」という人もいるようですね。
詐欺に使われる国際電話の手口とは
国際電話を使った詐欺には、主に2つの手口があります。
💡国際ワン切り詐欺
最も多いのが「国際ワン切り詐欺」です。
これは、犯人が海外の番号から一瞬だけ電話をかけて（ワンコール）、すぐに切断する手口。
着信履歴だけが残り、「誰だろう？」と思って折り返し電話をしてしまうと、高額な国際電話料金を請求されるという仕組みです。
特に、+1で始まる833、800、888、877など「8」で始まる番号は、アメリカの発信者無料通話（日本のフリーダイヤルに相当）の番号で、受信者が通話料を支払うことになります。
🔧架空料金請求詐欺の流れ
1. 大手通信会社などを装って国際電話で連絡
2. 「料金の未納がある」「法的措置をとる」などと脅す
3. 自動音声ガイダンスでコンビニでの電子マネー購入を指示
4. 電子マネーの番号を聞き出して金銭を騙し取る
実際に、東京都在住の40代女性が「NTTファイナンス」を名乗る男性から国際電話を受け、「サイト料金29万円が未納」と言われて20万円分の電子マネーを購入してしまった事例も報告されています。
「わたしは大丈夫」と思っていても、巧妙な手口で不安をあおられると判断力が鈍ってしまうものです。
そのため、心当たりのない国際電話には絶対に応答しないことが重要なんです。
固定電話で国際電話をまとめて拒否する方法
固定電話で国際電話をまとめて拒否する最も確実な方法は、「国際電話不取扱受付センター」への申請です。
🔧国際電話利用休止の手続き
1. 国際電話不取扱受付センター（0120-210-364）に電話
2. 「発着信の休止」を申し込む
3. 手続き完了（無料）
この手続きを行うと、海外からの着信も海外への発信もすべて遮断されます。
受付時間は、オペレーター案内が平日9時～17時、自動音声案内は24時間対応しているので便利ですね！
💡通信会社別のサービス
各通信会社でも独自の迷惑電話対策サービスを提供しています。
・KDDI：「迷惑電話自動ブロック」（月額330円）
・NTT：「迷惑電話おことわりサービス」（月額660円または770円）
ただし、これらのサービスは個別番号ごとの登録が必要で、件数制限もあります。
「月額料金を払うより、国際電話を完全に止めてしまった方が確実」という声も多く聞かれます。
海外との電話が不要な家庭では、国際電話利用休止がもっとも効果的な対策と言えるでしょう。
スマホで国際電話を着信拒否する設定方法
スマホの場合は、端末の種類やキャリアによって設定方法が異なります。
🔧iPhone の設定方法
1. 「設定」アプリを開く
2. 「電話」を選択
3. 「着信拒否とブロック」をタップ
4. 「不明な発信者を消音」をオンにする
この設定により、電話帳に登録されていない番号からの着信を自動的に消音できます。
🔧Android の設定方法
1. 「電話」アプリを開く
2. 設定メニューから「着信拒否」を選択
3. 国際電話の着信を一括でブロック
機種によっては「迷惑電話対策」や「スパムブロック」という名称で提供されている場合もあります。
✅キャリア別サービス
・ドコモ：「迷惑電話ストップサービス」（無料、最大30件）
・au：「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリ
・ソフトバンク：「ナンバーブロック」（最大30件）
・楽天モバイル：「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」（月額330円）
「30件じゃ足りない」という場合は、Androidなら「Calls Blacklist – 着信拒否」などの専用アプリを使って、国を指定しての着信拒否も可能です。
ネット上では「アプリを使ったら迷惑電話がほとんどなくなった」という喜びの声も見られます。
ただし、海外出張が多い人からは「大事な連絡まで拒否されてしまった」という声もあるので、自分のライフスタイルに合わせて設定することが大切ですね。
国際電話詐欺から身を守るために覚えておきたいこと
最後に、国際電話詐欺の被害を防ぐために覚えておきたいポイントをまとめてみました。
+から始まる見知らぬ番号には絶対に出ない・折り返さないことが最も重要な対策です。
正当な連絡であれば、通常はメールなど他の手段で事前または事後に連絡があるはずです。
万が一、詐欺電話に出てしまった場合は、相手の指示に従わず「間違い電話です」とだけ伝えて即座に通話を終了しましょう。
また、不安になったときは一人で判断せず、消費者ホットライン「188」や最寄りの警察署に相談することも大切です。
今回調べてみて分かったのは、国際電話をまとめて拒否する方法は意外と簡単だということ！
固定電話なら無料の休止申請、スマホなら端末設定やアプリで対策できるので、頻繁に迷惑な国際電話がかかってくる人はぜひ試してみてくださいね。