おじさんです。
先日、使用しているMacBookProのキーボードを掃除しようと、ふと思い立ちました。
この時、何気なく行った「分解」なのですが、これによって大変なマイナスを背負うことになりました。MacBookProを良くするつもりでやったことが、逆に悪くするという悪循環になってしまったのです。
今後僕は絶対に、キーボードの分解を自分ですることはないでしょう。多分これはパソコンに詳しい人にとっては当然の知識なんじゃないかと思うのですが、僕の様なユーザーの為に注意喚起として書いておきます。
目次
パソコンのキーボードの汚れを気にした事はありますか?
パソコンのキーボードにはとても汚れが溜まりやすいです。キーボードと筐体の隙間にほこりや小さなゴミが入り込んで、長く使っているととんでもないことになっていたりします。
1年以上使ってキーボードの汚れを放置していた僕のMacBookProは上の様になっていまいした。全然気にしていなかったのですが、気にすると気になる・・・。
よく見るとめちゃくちゃ汚れています。明らかに汚いです。気にすると気になるものですね・・・。
キーボードの側面だけでこれだけ汚いということは、分解すればさらにたくさんの汚れが詰まっているはずです。そう考えたらムズムズしてきて、分解掃除をせずにはいられなくなってきました・・・・。
MacBookProのキーボードを分解して掃除してみた
キーボードの汚れが気になってきた僕は、分解して掃除をすることにしました。分解については前に他のキーボードで経験していたので、なんとかなると思っていました。
その時に掴んでいたコツは「キートップは引っ張れば外れる」というもので、これが今回の失敗の大きな原因となりました。
※以下、汚れにより気分が悪くなる可能性があるので注意です。
汚れが溜まりに溜まったキーボードを分解していきます。キーボードのなんというか板の部分は「キートップ」というらしいので、以下そう呼びます。
キートップをひとつずつ外していきます。
キートップを外すと、内部の構造を見る事が出来ます。後から思い知ることになるのですが、この構造はキーボードの打鍵感にダイレクトに関係してくる部分で、1カ所でも「ハマり」がおかしいところが出てくると、感触や音がおかしくなります。
キートップは構造によってパチッとはまり込んでいるので、それをグイッと押し上げて外してやります。本来は下にある構造を知った上で、「このキーはこの方向から押し上げる」とする必要があります。僕の様に「適当な方向から適当な力加減で押し上げる」としていると、内部の構造が破壊されて修復が出来なくなります。
キートップをあらかた外し終わったところです。ところどころ外れていないキーがありますが、これは内部の構造が特殊な為に容易には外れず、外すことを諦めた部分です。中には金属のバー?の様なものが付いた特殊なキーがあるのです。
キートップの下には、どこから入り込んだ何の汚れか分からない細かいゴミなどがたくさん溜まっていました。正直気持ち悪かったです。
ゴミをフーッと息で吹いてもあまり綺麗にならなかったので、以前買っていたエアダスターを使うことにしました。
これは特にこだわりもなく買ったエアダスターですが、まあまあの容量があって安いのでオススメだと思います。ただし使っている内にビックリするほど缶が冷たくなるので注意です。
エアダスターによる掃除が終わったら、外したキートップを元に戻します。どこがどのキーか分かる様に、最初に写真を撮っておくと良いかと思います。
ということで、正味1時間ほどでしょうか。キートップを外してのキーボード掃除は完了しました。
キーボードを分解して掃除した結果、こんなことになりました。
キーボードを分解して掃除をした結果、取り返しの付かない失敗をすることになりました。
僕のしてしまった失敗とは「キートップを乱暴に外した為、キートップ裏の構造が破壊されてしまった」という事です。
僕の場合、「と(S)」のキートップが壊れてしまいました。
上の写真では分かりにくいと思いますが、キートップ裏の構造が壊れています。キーボードにはめ込む為の「C」みたいな形の出っ張りがキートップにはあるのですが、それが壊れてしまってはめ込みが出来なくなってしまったのです。
キートップがなくても文字の入力は一応出来ますが、快適に操作する事は出来ません。とりあえず僕は「と(S)」の部分を他のキートップと変更して対応しました。
これでとりあえず解決・・・と思ったのですが、使っているうちに「キーボードが全体的におかしくなっている」事が分かりました。
打った時の感触や、音がおかしいのです。手の平でキーボードを撫でてみると、ところどころボコボコしているのが分かります。どうやらちゃんとはめ込んだつもりのキートップも、内部の構造が壊れてしまっていた様なのです。
「C」の部分の構造は薄いプラスチックで出来てるので、簡単に壊れます。これは「はめ込むだけの前提」で作られている様な気がします。修理の時などにキートップを外すとき、壊れてしまってもすぐに交換できる様に、サポートには大量のキートップが用意されているのではないでしょうか?
また「C」の部分の構造だけではなく、「C」をはめ込む為の、キーボード側の構造が壊れることもあります。これは金属のフックの様なものでプラスチックと違って折れたりはなかなかしないのですが、簡単に曲がる為、曲げ直さないとキートップがうまくハマらない、という事が起きてきます。
キートップだけを変更する事は出来ないのか?
これは調べてみてビックリしたのですが、どうやらキートップだけの交換や販売はされていないようです。まれにオークションなどで販売されている様ですが、1つのキーが数千円したりとか、かなり高額です。
Appleがキートップを単体で販売しているということはない様です。
修理に出すと費用はいくらかかる?
キートップが壊れてAppleに修理に出した場合、だいたい修理代金として5万円弱かかるそうです。これはキートップのみの交換が出来ず、キーボードまるごとの交換となる為です、また「キーボードの掃除をしようとして自分でキートップを外した」ことで自損となり、保証期間でも保証は受けられない様です。
アップルストアのジーニアスバーに持って行けばまれに無償で新しいキートップをくれるらしいのですが、必ずその対応をしてくれるかどうかは分かりません。
自分でキーボードの分解はしないこと
僕は今後、自分でキーボードの分解はしないことにします。正しい方法を勉強したとしても、「もし壊したらキーボード全取っ替えしか方法がなく、5万弱かかる」というのは痛すぎます。
今回はMacBookProの話ですが、他のキーボードでも自分で分解はしない方が無難だと思います。(前に分解したキーボードは構造のせいか壊れなかったですが、やってみないと分からない怖さがあります)
今後キーボードを掃除する時は、エアダスターを使って隙間から風を送るだけにするでしょうね。