「登録情報の不備によりマイナポイント付与が一時保留となっています」というメールが届いて不安になった!
このメールは100%詐欺メールなんです。
2025年10月現在も同様の詐欺メールが多数確認されており、総務省やマイナポイント事務局を名乗っていますが完全に偽物です!
1. このメールが詐欺だと断言できる理由は?
「登録情報の不備によりマイナポイント付与が一時保留」というメールは、間違いなく詐欺メールなんです。
最も重要な事実として、マイナポイント第2弾の申し込み受付は2023年9月30日で既に終了しています。
つまり、2025年10月現在でマイナポイントの付与や申請に関する案内が来ること自体がありえません。
事業そのものが2024年3月31日をもって完全に終了しているため、現在このような案内が届くこと自体が不自然なんです。
2025年10月24日にも迷惑メール相談センターが「【総務省】マイナポイント付与手続きの再確認のお願*****」という詐欺メールについて公式に警告を出しています。
2025年10月23日には「マイナポイント付与確認のお願い【総務省 マイナポイント事務局****」という同様のメールも報告されました。
これらのメールは総務省マイナポイント事務局を名乗っていますが、マイナポイント事務局がこのようなメールを送ることは絶対にありません。
こうした詐欺メールには共通した特徴があります。
・マイナポイント第2弾は2023年9月に終了済み
・現在ポイント付与の案内が来ること自体が不自然
・事務局はメールでサイト誘導しない
・件名に「****」など文字化けがある
実際に全国の消費生活センターに同様の相談が相次いで寄せられており、公式に詐欺メールとして注意喚起されています。
1. 既に終了したキャンペーンを持ち出している
2. 緊急性を煽る期限が設定されている
3. 個人情報やクレジットカード情報の入力を求める
4. 送信元メールアドレスのドメインが怪しい
2025年10月22日には「MynumbercardPointSoumu5oraeMail@frstea.com」という明らかに怪しいアドレスから送信された事例も報告されています。
2. 詐欺メールの送信元はどうやって見分ける?
詐欺メールかどうかを見分けるポイントは、まず送信元のメールアドレスをしっかり確認することです。
2025年10月に確認された詐欺メールでは「@frstea.com」や「@auth12.gshmqrfoo.net」という、総務省とはまったく関係のないドメインが使われていました。
本物の総務省関連のドメインは「soumu.go.jp」や、マイナポイント公式なら「mynumbercard.point.soumu.go.jp」に関連するものになります。
さらに技術的な調査では、これらの詐欺メールの実際の発信元がウクライナやロシア系のネットワーク、または香港やASEAN圏の中継サーバーを経由していることが判明しています。
つまり、海外のボットネットワークから大量に配信されているスパムメールなんです。
メールの文面にも不自然な点があります。
例えば「提出期限 2025年10月25日(土)」など、受信してすぐに期限が迫っているような設定になっていることが多いんです。
また、2025年10月に出回っているメールには「@track14.lizlot.com」といった不審なドメインも確認されています。
3. もしメールのリンクをクリックしてしまったらどうする?
もしメール内のリンクをクリックして偽サイトにアクセスし、個人情報を入力してしまった場合は、すぐに対応が必要になります。
入力した情報の種類によって、取るべき行動が変わってきます。
個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)を入力してしまった場合、これらの情報を使った詐欺被害に遭う可能性があります。
迷惑メールの受信拒否設定を行い、不審な電話や郵便物が届いたら、すぐに消費生活センターへの相談が必要です。
特に注意が必要なのは、2025年10月24日に報告された詐欺メールでは「身元を確認できる書類の画像」まで要求してくるケースがあることです。
これは極めて悪質な個人情報窃取詐欺であり、免許証やマイナンバーカードの画像を送ってしまうと、深刻な被害につながる恐れがあります。
クレジットカード情報を入力してしまった場合の対応手順ですが、
1. クレジットカード会社に即連絡
2. カードの利用停止と再発行手続きを依頼
3. 不正利用がないか取引履歴を確認
4. 身に覚えのない請求があれば調査を依頼
こんな感じで進めていく必要があります。
マイナポイントの状況を確認したい場合は、メール内のリンクは絶対に使わず、検索エンジンで公式サイトを探して直接アクセスするか、マイナンバー総合フリーダイヤルに電話で問い合わせるのが安全です。
ある相談事例では、他のクレジットカードも同じパスワードに設定していたため、すべてのカードのパスワード変更が必要になったケースもありました。
4. なぜ今この手の詐欺メールが増えているの?
2025年に入ってフィッシング詐欺メールが急増している背景には、生成AIの進化があります。
従来は日本語が不自然な詐欺メールが多かったんですが、AIの進化により自然で精巧な日本語のメールが大量に作成できるようになりました。
この状況を受けて、総務省は2025年9月1日に通信事業者団体に対してフィッシングメール対策の強化を要請しています。
具体的には、AIを活用したメールフィルタリングの強化や、なりすましメール対策としてDMARC等の送信ドメイン認証技術の導入推進などが求められているんです。
実際に証券会社を装ったフィッシングメールによる不正アクセスや不正取引が2025年3月以降急増しており、被害件数と被害金額が大幅に増加しています。
マイナポイントを名乗る詐欺メールも、この流れの一環として増加していると考えられます。
5. 今後も同じような詐欺メールは届き続ける?
残念ながら、マイナポイントを名乗る詐欺メールは今後も継続して送られてくる可能性が高いんです。
実際に、マイナポイント第2弾が2023年9月に終了してから1年以上経過した2025年10月になっても、同様の詐欺メールが多数確認されています。
2025年10月には「マイナポイント20,000円分、申込は2025年10月18日まで」といった期限付きのメールが大量に出回りました。
2025年10月16日には「【重要】マイナポイント第2弾は段階的に受付中!申請期限は2025年10月17日」というメールも報告されています。
詐欺グループは常に新しい手口や文面を考えており、「マイナポイント第2弾」だけでなく、今後は架空の「第3弾」を装うメールが出てくる可能性もあります。
現在、「マイナポイントを受け取れます」「手続きがまだです」「ポイント付与が保留されています」などと案内するメールやSMSは、すべて詐欺なんです。
基本的な防御策として覚えておくべきことは、マイナポイント事務局がメールやSMSでサイトへの誘導を行うことはないという点になります。
まとめ
「登録情報の不備によりマイナポイント付与が一時保留となっています」というメールは、100%詐欺メールなんです。
マイナポイント第2弾は2023年9月で既に終了しており、現在このようなメールが送られてくること自体がありえません。
2025年10月24日にも迷惑メール相談センターが同様の詐欺メールについて公式警告を出しており、全国の消費生活センターでも注意喚起されています。
メール内のリンクは絶対にクリックせず、個人情報やクレジットカード情報の入力は避けるべきです。
もし入力してしまった場合は、すぐにクレジットカード会社や消費生活センターへの相談が重要になります!