「お客様への重要な通知」や「未払い電気料金のお支払い方法」という件名のメールが届いて、ドキッとした!
このメール、実はほぼ100%詐欺メールなんです。
東京電力などの電力会社を装った悪質なフィッシング詐欺で、2024年から急増しています。
特に2025年8月には前月比で4.7倍にも増加したという報告もあり、多くの人が狙われているようです!
1. この件名のメールは迷惑メールなの?
「お客様への重要な通知【未払い電気料金のお支払い方法】」という件名のメールは迷惑メールです。
東京電力をはじめとする電力会社を装った詐欺メールで、正式には「フィッシング詐欺」と呼ばれています。
このメールの目的は、受信者を偽のWebサイトに誘導して、クレジットカード情報や個人情報を盗み取ることです。
東京電力の公式サイトでも、このような不審なメールが急増していることについて注意喚起をしています。
実際のメール本文には「お支払い期限」や「早急にお支払いください」といった緊急性を煽る文言が含まれており、焦らせて判断力を鈍らせる手口が使われています。
メール内のリンクをクリックすると、東京電力の会員サービス「くらしTEPCO web」を装った偽サイトに誘導されます。
本物の電力会社は、未払いがあった場合でも、いきなりメールやSMSで督促することは基本的にありません。郵送による請求書や督促状が主な連絡手段です。
2. なぜこのような詐欺メールが増えているの?
東京電力を装った詐欺メールが増えている背景には、いくつかの理由があります。
まず、電力会社は契約者数がとても多く、誰もが利用しているインフラサービスだからです。
つまり、ターゲットになりうる人の数が膨大なんですね。
2025年8月に急増した理由として、記録的な猛暑でエアコン利用が増え、電気代への関心が高まったタイミングを狙ったという分析もあります。
「今月の電気代、高いかも」と不安になっている心理を突いた手口といえます。
また、フィッシング詐欺の手口自体が巧妙化しており、偽サイトは本物のサイトの画面をコピーして作られるため、見分けることがとても難しくなっています。
送信元のドメインも「@tepco.co.jp」に似せた偽ドメインが使われることがあります。
・猛暑で電気代への関心が高まる時期を狙っている
・偽サイトの精度が上がり見分けにくくなっている
3. 本物と偽物を見分けるポイントは?
詐欺メールを見分けるには、いくつかのチェックポイントがあります。
最も確実なのは送信元のドメインを確認することです。
本物の東京電力からのメールは必ず「@tepco.co.jp」というドメインから送られます。
しかし詐欺メールでは「@wsf210.com」「@samurai-adways.net」など、まったく関係のないドメインが使われています。
件名にも特徴があります。
「【重要】」「【緊急】」「【最終通知】」といった、焦らせる言葉が入っているケースが多いです。
本文には誤字脱字や不自然な日本語表現が含まれていることもあります。
メールの見分け方として、以下のポイントをチェックするとよいでしょう。
1. 送信元のメールアドレスを確認する
2. 件名に緊急性を煽る言葉がないかチェック
3. 本文の日本語が不自然でないか読み返す
4. リンク先のURLが公式サイトか確認
これらのポイントで、かなりの確率で詐欺メールかどうか判断できます。
4. もし間違ってリンクを踏んでしまったら?
もしメール内のリンクをクリックしてしまっても、まだ大丈夫です。
偽サイトで個人情報やクレジットカード情報を入力していなければ、被害は出ません。
ただし、偽サイト上でクレジットカード番号、カード有効期限、セキュリティコード、生年月日、電話番号などを入力してしまった場合は、すぐに対処が必要です。
1. クレジットカード会社に連絡してカードを停止する
2. 警察に相談する(最寄りの警察署または#9110)
3. フィッシング対策協議会に報告する
4. パスワードを変更する
特にクレジットカード情報を入力した場合は、不正利用される前にカード会社への連絡を最優先してください。
多くのカード会社では24時間対応の緊急連絡先を用意しています。
まとめ
「お客様への重要な通知【未払い電気料金のお支払い方法】」という件名のメールは、間違いなく詐欺メールです。
電力会社がホントに未払いを連絡する場合は、郵送による請求書が基本なので、メールやSMSで突然督促が来ることは通常ありません。
もしこのようなメールが届いたら、慌てずに送信元を確認して、すぐに削除するのが一番安全です。
日頃からメールのリンクは安易にクリックせず、必要な時は公式アプリやブラウザのブックマークから直接アクセスする習慣をつけておくと安心ですね。
調べてみて、こういう詐欺がホントに巧妙になっていることに驚いた!