NHKを名乗る怪しいメールが届いて「これって本物?」と不安になることが増えています。
「受信料の支払いが確認できていません」といった内容のメールは、ほぼ間違いなく詐欺メールなんです!
実は2024年だけで、フィッシング詐欺メールの報告件数はあっという間に171万件を超え、過去最多を記録しました。
NHKを装った偽メールも急増していて、NHKキャスター本人にまで詐欺メールが届くという笑えない事態も発生しています。
今回は、こうした不審なメールの見分け方と対処法について調べてみました!
1. NHKを名乗るメールは迷惑メールなの?
NHK公式サイトによると、受信料の支払いに関してクレジットカード番号や口座番号の入力を促すメールは、NHKから送信していないとのことです。
NHKからメールでお知らせする場合は、必ず公式の「NHK受信料の窓口」ホームページを案内する形になっています。
つまり、NHK以外の外部サイトに直接誘導するようなメールは、すべて詐欺メールと判断できます。
2025年10月時点で、こうした不審なメールを受け取る方が急増しているとNHK公式サイトでも警告が出されています。
特に「24時間以内に確認」「NHKアップグレード通知」といった緊急性を煽る件名のメールは、典型的な詐欺の手口なんです。
ちなみに、2025年10月1日から「NHK ONE」という新サービスが始まりましたが、こちらも認証コードがGmailに届かないトラブルが発生しました。
これはNHKから大量のメールが送信されたため、Gmailがスパムと判定してしまったことが原因でした。
NHKから受信料に関するメールが送られてくるのは、直近で新規契約や住所変更の手続きをした方など、限られたケースのみです。身に覚えのないメールは疑ってかかるのが安全でしょう。
2. どんな手口の詐欺メールが多いの?
NHK公式サイトで公開されている情報によると、詐欺メールには主に6つのパターンがあります。
最も多いのが「受信料ご利用料金のお支払いの確認が取れておりません」という手口です。
期日までに入金がない場合、サービスを一時停止すると脅してくるのが特徴になっています。
詐欺師たちは、あの手この手で個人情報を盗もうとしてきます。
1. 受信料の未払いを装うパターン
2. NHKプラスのアップグレードを装うパターン
3. 銀行口座やクレジットカード情報の登録を求めるパターン
4. 受信料が増額になったと嘘をつくパターン
5. SNSで番組観覧やプレゼント当選を装うパターン
6. NHKオンデマンドの無料キャンペーンを装うパターン
2025年9月には、なんとNHKのキャスター本人にも「受信料未納」の詐欺メールが届く事件がありました。
メールに書かれていた支払い期限の日付と曜日がズレていて、明らかにおかしい内容だったそうです。
3. 詐欺メールの見分け方は?
まず確認すべきなのが、送信元のメールアドレスです。
NHKの正式なドメインは「nhk.or.jp」となっています。
しかし詐欺メールは「service.xzjzy.cn」のような中国ドメイン(.cn)を使っているケースが目立ちます。
表示名は「日本放送協会」「NHKプラス」となっていても、実際のメールアドレスを見るとまったく違うドメインになっているんです。
また、メールアドレスのローカル部(@の前の部分)が異常に長かったり、意味不明な文字列になっているのもフィッシングメールの特徴になります。
メール本文に貼られているリンクも要注意ポイントです。
1. 不審なメールのリンクをクリックする
2. 個人情報を入力する
3. クレジットカード番号を入力する
4. 銀行口座情報を入力する
4. もし個人情報を入力してしまったらどうする?
万が一、不審なサイトでクレジットカード番号を入力してしまった場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡する必要があります。
カードの利用停止や再発行の手続きを速やかに行うことで、不正利用を防げる可能性が高まります。
銀行口座の情報を入力してしまった場合も、金融機関に連絡して口座の状況を確認しましょう。
NHKふれあいセンターに連絡して、詐欺メールの内容を報告するのも大切な対応です。
受付時間は午前9時から午後8時まで。
土日祝日も対応しています。
5. NHKプラスって追加料金がかかるの?
詐欺メールでよく使われる「NHKプラス」について、誤解している方も多いかもしれません。
NHKプラスは、放送受信契約のある方なら追加の負担なく使えるサービスです。
登録手続きの際に、クレジットカード番号や口座番号を入力する項目は一切ありません。
「NHKプラスのアップグレード」といった言葉で手続きを促すメールは、完全に詐欺と判断して大丈夫です。
NHKプラスのサービス開始によって受信料が増額されることもありません。
- 放送受信契約があれば追加料金なし
- 登録時に口座情報は不要
- アップグレードという概念はない
6. SNSでの詐欺手口にも要注意?
メールだけでなく、SNSを使った詐欺も増えています。
NHKの公式アカウントを装ったアカウントから、まずフォローを要請してくる手口が確認されています。
相互フォローの状態にした後で、DM(ダイレクトメッセージ)で「当選しました」「スペシャルライブがご覧いただけます」といったメッセージを送ってくるんです。
実際のNHK番組アカウントは、個人アカウントをフォローしない方針になっています。
DMで当選を伝えることも一切ないため、こうしたメッセージはすべて詐欺と考えて問題ありません。
まとめ
NHKを名乗る不審なメールのほとんどは、個人情報を盗み取ることが目的の詐欺メールです。
送信元のメールアドレスをよく確認して、nhk.or.jp以外のドメインから届いたメールは信用しないことが大切になります。
特に、クレジットカード番号や口座番号の入力を求めるメールは、NHKから送られることは絶対にありません。
もし怪しいメールが届いたら、リンクをクリックせずにNHKふれあいセンターに問い合わせてみるのが一番安全な方法でしょう。
フィッシング詐欺の手口はどんどん巧妙になっていますが、基本的な見分け方を知っていれば防げます!