iPhoneを持っていると、「充電をもっと早くできないかな?」と思うことがあります。
iPhone 8以降のモデルではワイヤレス充電(Qi充電)と有線充電の両方に対応していますが、この2つを同時に使えば充電が倍速になるのでは?
と考えたことはありませんか??
ところがどっこい、残念ながらそんなに都合の良い話はないんです!w
でも理由はきちんとあるんですよ、、、、
ワイヤレス充電と有線充電の特徴
iPhone 8以降のモデルでは、主に2種類の充電方法が使えるようになっています。
一つは従来からあるLightningケーブルを使った有線充電で、もう一つはQi規格に対応したワイヤレス充電です。
有線充電は接続が確実で、一般的に充電速度が速いというメリットがあります。
一方、ワイヤレス充電は充電器の上に置くだけで充電できるので、ケーブルの抜き差しが不要で便利です。
iPhone 8以降のモデルはLightningポートによる有線充電とQi対応のワイヤレス充電の両方に対応しています
ワイヤレス充電は決められた場所に置くだけで充電できるので、毎回ケーブルを挿す手間がいりません。
特にMagSafe対応の最新iPhoneなら、マグネットでぴたっと位置が決まるので、充電位置を気にする必要もほとんどありません。
有線充電は充電速度が速いのが最大のメリットです。
特に純正の20W以上の充電器を使えば、30分で約50%まで充電できる高速充電も可能になります。
ワイヤレス充電と有線充電を同時に行うとどちらが優先されるのか
両方の充電方法があるなら、同時に使えば倍速になるのでは?と考えるのは自然なことです。
しかし、iPhoneではワイヤレス充電と有線充電を同時に行うことはできません。
両方の充電器に接続した場合、
常に有線充電が優先されます。
例えば、iPhone 11をワイヤレス充電器に置いて充電を始めた後、Lightningケーブルを接続すると、すぐに有線充電に切り替わります。
このとき、ワイヤレス充電は自動的に停止します。
実際のテストでも、ワイヤレス充電中に有線ケーブルを接続すると、ワイヤレス充電器の電流がほぼゼロになることが確認されています。
つまり、iPhoneは常に有線充電を優先的に選択するようプログラムされているんです。
なぜ同時充電ができないのか?
Appleがこのような仕様にしている理由については公式の説明はありませんが、いくつかの理由が考えられます。
まず、バッテリーの安全性の問題です。
リチウムイオンバッテリーは適切な管理が必要で、複数の電源から同時に充電すると、過充電や発熱のリスクが高まる可能性があります。
また、有線充電のほうがワイヤレス充電より効率が良く、充電速度も速いため、自動的に有線充電を優先する設計になっていると考えられます。
さらに、バッテリー管理の複雑さも関係しているでしょう。
2つの電源から同時に充電するとなると、充電制御がとても複雑になります。
シンプルに一方を優先するほうが、システムの安定性が確保できるんです。
iPhoneの充電は有線が優先されるので使い分けるのがベスト!
まとめると、iPhoneではワイヤレス充電と有線充電を同時に行っても充電が速くなることはありません。
両方を接続した場合は、常に有線充電が優先されます。
急いで充電したい時は、高速充電に対応した有線充電器を使うのがベストな選択です。
一方、寝る前のように急ぎでない場合や、ケーブルの抜き差しを減らしたい場合は、ワイヤレス充電が便利です。
充電方法は状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
日中の急速充電には有線、デスクに置いておく時や就寝時にはワイヤレスというように、それぞれの特性を活かして使うといいでしょう。
便利さと効率、どちらも大切ですからね!