「佐川急便からのお届け案内」は迷惑メール?

スマホに「佐川急便から配達のお知らせです」というメッセージが届くと、つい本物かどうか気になります。

待っている荷物がないのに届くメッセージは、本物そっくりに作られた迷惑メールの可能性がかなり高いんです。

調べてみると、2025年に入ってからも被害報告が続々と上がっていて、現在進行形で注意が必要な状況だとわかりました!

1. 佐川急便を装ったメールって本当にあるの?

佐川急便を装った迷惑メールは、実際に大量に出回っています。

佐川急便の公式サイトでも注意喚起が出されており、フィッシング詐欺の手口として広く知られているんです。

2025年6月には「ご住所に不備があり配達できませんでした」という内容のSMSが多数報告されました。

9月にも同様の偽メールが確認されており、現在進行形で被害が続いている状況です。

トビラシステムズの2025年8月の調査では、宅配事業者をかたるSMSの中で「佐川急便」が最多を占めていることが明らかになっています。

メールやSMSの件名は「お荷物問い合わせサービス」「再配達のご依頼はこちら」「配達失敗通知サービス」など、本物らしく見える内容になっているのが特徴です。

文面も佐川急便の正式なメールに似せて作られているため、パッと見ただけでは判断しにくくなっています。

こうした偽メールは、個人情報やクレジットカード情報を盗み取ることを目的としているものです。

2. 偽メールにはどんな特徴があるの?

偽メールを見分けるには、いくつかのポイントがあります。

まず注目したいのが送信元のメールアドレスです。

本物の佐川急便は公式ドメイン「@sagawa-exp.co.jp」を使用しています

しかし偽メールはまったく違うドメインから送られてくるんです。

例えば中国のドメイン「.cn」で終わるアドレスや、適当な文字列が並んだアドレスが使われているケースが多く見られます。

送信元の確認方法ですが、

1. 差出人のアドレスをよく確認する
2. sagawa-exp.co.jp以外は疑わしいと判断
3. 中国ドメイン(.cn)は特に注意が必要

こんな感じでチェックすると見分けやすくなります。

次に、メッセージ本文の日本語がおかしい場合も要注意です。

「お荷物問い合わせサービス, 不在通知がない場合の再配達依頼。」のように、意味が通りにくい文章になっていることがあります。

また、メール内のURLも重要な判断材料になります。

リンク先が佐川急便の公式サイト「https://www.sagawa-exp.co.jp/」以外になっている場合は、偽物と考えて間違いないでしょう。

3. リンクをクリックするとどうなるの?

偽メールのリンクをクリックしてしまうと、偽サイトに誘導されます。

この偽サイトは本物の佐川急便サイトにそっくりに作られているため、見た目だけでは判断が難しいんです。

サイトにアクセスすると「個人情報の更新」という画面が表示されます。

そこで住所や電話番号の入力を求められます。

そのまま進むと、最終的にはクレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードまで入力させようとする仕組みになっているわけです。

偽サイトの流れ

メール内のリンクをタップ → 佐川急便そっくりの偽サイトに誘導 → 個人情報の入力を要求 → クレジットカード情報の入力画面へ

入力した情報は、そのまま詐欺グループに送信されてしまいます。

その結果、クレジットカードを不正利用されたり、個人情報が悪用されたりする危険性があります。

Androidスマホの場合は、さらに悪質なアプリをインストールさせようとするケースもあるようです。

4. 本物のメールとの見分け方は?

本物と偽物を見分けるには、いくつかの方法があります。

まず、身に覚えのない荷物の通知が届いた時点で疑うべきです。

注文した覚えがないのに配達通知が来るのは不自然ですよね。

こんな時は要注意

1. 心当たりのない荷物の通知
2. すぐにリンクをクリックするよう強く促している
3. 期限付きで追加料金の支払いを求めている
4. 差出人のメールアドレスや電話番号が怪しい

また、本物の佐川急便はメールやSMSでクレジットカード情報の入力を求めることは絶対にありません

カード情報を入力させようとする時点で、それは偽物と判断できます。

メール内のリンクではなく、検索エンジンやブックマークから佐川急便の公式サイトに直接アクセスして、荷物の追跡番号を入力して確認するのが安全です。

公式サイトは「https://www.sagawa-exp.co.jp/」です。

佐川急便のスマートクラブに会員登録していれば、正式な配達予定通知メールが届くサービスもあります。

ただし、登録していないのにメールが届くことはありません。

5. もし情報を入力してしまったらどうすれば?

万が一、偽サイトに個人情報を入力してしまった場合は、すぐに対応することが大切です。

クレジットカード情報を入力してしまった場合は、直ちにカード会社に連絡してください

カードの利用停止手続きが必要です。

多くのカード会社は24時間対応の窓口を用意しています。

カードを新しいものに再発行してもらうことで、不正利用を防ぐことができます。

銀行口座の情報を入力した場合も同様に、すぐに金融機関に連絡しましょう

対応の流れとしては、

1. カード会社または銀行に緊急連絡する
2. アカウントのパスワードをすぐに変更する
3. 不審な取引がないか履歴を確認する
4. 必要に応じて警察に相談する

早めに対応すれば、被害を最小限に抑えられる可能性があります。

IDやパスワードを入力してしまった場合は、該当するサービスのパスワードをすぐに変更してください。

同じパスワードを他のサービスでも使っている場合は、それらも全て変更することをおすすめします。

実際に金銭的な被害が発生した場合は、最寄りの警察署に相談することも検討してください。

まとめ

佐川急便を装った迷惑メールは、2025年の現在も活発に送信され続けています。

本物そっくりに作られているため、つい信じてしまいがちですが、送信元のアドレスやURLをしっかり確認することで見分けることができます。

何より、メールで個人情報やクレジットカード情報の入力を求められることはないという点を覚えておくと安心です。

公式サイトから直接確認する方法を知っておくと、こういった詐欺から身を守ることができそうです!