東京ガスを名乗るメールで「お支払い方法が承認されません」という内容が届くことがあります。
これって本当の請求なんでしょうか、それとも詐欺?
その答えを調べてみました。
実は、このメール内容は東京ガスの公式注意喚起で確認されているフィッシング詐欺メールの典型パターンなんです。
この件名のメールが届いたら迷惑メール・詐欺メールとしてそのまま削除してしまって大丈夫。
むしろ、メール内のリンクをクリックしないことが大切です!
1. 東京ガスの公式メール判定はドメインで決まる?
届いたメールが本当に東京ガスからなのか判定するなら、まずはメールの送信元アドレスをチェックしましょう。
東京ガスの正式なメールアドレスドメインは限られています。
下記のドメインなら東京ガス公式のメールの可能性があります。
・@tokyo-gas.co.jp
・@mail.tokyo-gas.co.jp
・@mail-members.tokyo-gas.co.jp
これ以外のドメイン、たとえば「@mytokyogas.co.jp」「service.accxdy.cn」「mizusawameimori@fzect.com」「kazutokuhara1216@scrix.com」「@gtn.com」「@kp.org」といった明らかに不自然な個人名っぽいドメインや中国ドメイン(.cn)が送信元なら、それは偽物です。
見た目は似ていても、まったく別のドメインなので要注意ですね。
2. 『お支払い方法が承認されません』のメールは本当か?
東京ガスの公式注意喚起ページには、実際に確認されているフィッシング詐欺メールの件名が掲載されています。
そして、残念ながら「【myTOKYOGAS】ご請求料金確定のお知らせ お客様のお支払い方法が承認されません」は、そのリストに明記されているんです。
つまり、この件名のメールが届いたら、それはほぼ間違いなく詐欺メールだと判断できます。
本当の請求なら、わざわざ緊急めいた表現で急かし立てることはないはずです。
3. 迷惑メールがやろうとしていることって何?
このタイプの詐欺メールが狙っていることは、クレジットカード情報や銀行口座情報などの個人情報の窃取です。
メール内のリンクをクリックさせると、一見すると東京ガスのウェブサイトに見えるニセサイトに飛ばされます。
そのニセサイト上で支払い情報を入力してしまうと、その情報が詐欺犯に筒抜けになってしまうわけです。
ちなみに、東京ガスの公式ページには「当社からはクレジットカード情報の入力をお願いすることはございません」と明記されています。
また、「Vプリカ等のプリペイドカードへのリンクを記載したメールはお送りしておりません」という重要な声明もあります。
つまり、メール内でこうした支払い情報や特定の支払い方法の入力を求められたら、ほぼ確実に詐欺だと判断できるわけです。
東京ガスの公式の言い方としては「当社からは、請求金額を記載したメールはお送りしておりません」とのことです。
つまり、メール本文に金額が書かれていたらそれだけで偽物の可能性が高いんですね。
4. 2025年に送られてきた詐欺メールの件名たち?
2025年の間でも「【警告】ガス料金の延滞による供給停止のお知らせ」「月次ガス料金確定のご案内」「ガスご請求確定の詳細お知らせ」など、さまざまな件名で詐欺メールが送信されてきています。
最近では「【重要】ガス料金のお支払いが確認できておりません」「【東京ガス】未納料金のお知らせ(期限:2025年10月12日)」といった、より脅迫的な内容の件名も確認されるようになってきました。
・【myTOKYOGAS】ご請求料金確定のお知らせ(自動配信メール)
・【東京ガス】ガスご利用料金の確認とお支払いに関するご案内
・ガス料金に関する重要なお知らせ
・【myTOKYOGAS】よりご利用料金のご請求です
・【重要】ガス料金のお支払いが確認できておりません
・【東京ガス】未納料金のお知らせ
件名だけ見ると本物に見えるので、やっぱりドメイン確認がいちばん大切だと感じます。
5. どうすれば本当の通知と区別できる?
正式なお知らせメールと詐欺メールを区別するポイントをまとめてみました。
・送信元ドメインが @tokyo-gas.co.jp などの公式ドメインか確認する
・メール内のリンクを直接クリックしない
・緊急性を強調して急かしている内容は要注意
・支払い情報やクレジットカード情報の入力を求めている
・日本語がちょっと違和感があったり、誤字がないか見てみる
・中国ドメイン(.cn)などの不審なドメイン表示がないか確認
・「口座残高が不足しており」「ガス供給停止となる可能性があります」といった脅迫的な表現がないか確認
もし不安なら、メール内のリンクをクリックするのではなく、自分でブラウザを開いて東京ガスの公式ホームページにアクセスし、そこからログインするのが安全です。
6. 迷惑メールが届いたらどうするのが正解?
結局、シンプルな対処法が一番です。
疑わしいメール、詐欺だと判定できるメールなら、迷惑メールフォルダに移動させるか、削除してしまうのが正解。
わざわざ返信したり、リンクをクリックしたりする必要はありません。
どうしても心配な場合は、メール内のリンクからではなく、公式ホームページから直接問い合わせるのが確実です。
大量に詐欺メールが届いている場合は、迷惑メールフィルターの設定が有効になっているか確認してみるのも手ですね。
まとめ
「【myTOKYOGAS】ご請求料金確定のお知らせ お客様のお支払い方法が承認されません」というメールが届いたら、それは迷惑メール・フィッシング詐欺メール。
東京ガスの公式ページでも注意喚起されているパターンです。
何より、東京ガスは公式に「クレジットカード情報の入力をお願いすることはない」「Vプリカ等のプリペイドカードへのリンクを記載したメールはお送りしていない」と述べているので、そうした入力を求めるメールなら即座に詐欺だと判定できます。
送信元のドメインが公式のものではないことが多く、メール内のリンクをクリックさせることで個人情報を盗もうとしています。
疑わしいメールなら削除してしまって大丈夫。
本当に請求がある場合は、自分でブラウザを開いて公式サイトから確認するのが一番安全な方法だと感じます!